タイトル | 月刊お笑いサタケ道場第七弾 『懺月の夜はあなたと~呪いを喰らう鬼~』 |
公演期間 | 2018年7月20日(金)~22日(日) |
場所 | シアターOM |
作・演出 | 佐竹 仁 |
佐竹仁と立部円がMCにて出演します。
タイトル | 古墳フェス COME COME* はにコット vol.7 |
日時 | 2017年11月26日(日)10:00~16:00 |
場所 | 高槻今城塚古墳 |
詳細 | http://hanicotto.com/ |
いつもお笑いサタケ道場を応援していただきありがとうございます。
今日は皆さんにとても重大なお話があります。
去年5月から闘病中であったお笑いサタケ道場の看板女優山本誠子が6月26日午前5時53分卵巣がんにより永眠いたしました。
約1年間の闘病生活は彼女自身にとって本当に辛く険しいものだったと思います。
その中にあって山本自身は私たち周りのものから見ても本当に強く前向きに生きていました。
この1年間の中で劇団の10年ぶりの本公演、そして大好きだった漫画うしおととらの舞台版にてキリオ役も演じさせていただきました。
彼女自身のブログに書いていましたが病気になってわかったこと家族の優しさだとか友人のありがたみ、芝居仲間の情の厚さと言うのをいつも口にしていました。
そしてそんな彼女をいつも応援してくれていたファンの皆様への感謝、彼女が口を開く時いつもそんな思いが溢れていました。
高校生の時に演劇に出会い同じ演劇部だった立部と北と約16年間同じ劇団で活動してきました。
僕が山本に最初に出会ったのは立部と一緒に僕がやっている古武道の道場に入門したのがきっかけでした。
男の理不尽に負けたくないと言う強い決意の元、小柄ながら一生懸命がんばり10年と言う長い歳月をかけて黒帯にまでなることができました。
彼女の性格は芯が強く一度こうと決めたらなかなか曲げない頑固な性格でした。
そして誰よりも真面目で努力をする人間でした。
彼女の葬儀はキリスト教式の葬儀でした。
日本で言うところのお通夜にあたる前夜式では実に100人以上の人が集まってくれました。
本来は身内だけの家族葬であったところをご家族の方にお願いしかつての共演者、学生時代の友人、実はゲーマーであった山本のネトゲ友達が見送ってくれました。
僕はその後客演先の本番を控えていたのですが本当にたまたまというか奇跡的な日程で前夜式と告別式に参加させていただきました。
実際は仕込みに参加出来なかったりご迷惑もおかけしましたが一部の方に事情をお話したらこっちは大丈夫だからお別れしてきてあげてとありがたい言葉をかけてもらいました。
僕以外の劇団員も同じように奇跡的なタイミングで全劇団員が別れに出席することができました。
本当はいつも応援してくださっている皆様にもすぐにお伝えすべきだったのですが僕たち自身も気持ちの整理がつかず、また大切な家族を失ったご家族の気持ちを考えるとSNSなどですぐに拡散すべきでないと思いました。
いろいろと話し合いをした結果、日を改めてこのタイミングでのお知らせとなりました。
皆様にお伝えすることが遅くなってしまったこと大変申し訳ありませんでした。
僕たち自身も約20年間苦楽を共にしてきた仲間を失った事は今でも信じられない気持ちと言いようのない悲しみがあります。
ただ、その気持ち以上に彼女への感謝の気持ちがあります。
最後、彼女の体がかなり弱っていった時、SNSなどで彼女への応援を皆さんにお願いしました。
たくさんの応援のメッセージ全て病室で頑張っていた山本にちゃんと伝えています。
彼女から返事が返せなかったこと本当に申し訳ありません。
それでも皆さんの応援のおかげで一生懸命食べられない食事を取ろうとしたり、飲みにくくなっていたお水も生きるために飲もうとしたり本当に健気に努力をしていました。
亡くなる最後の瞬間まで一生懸命がんばっていたとご家族に聞きました。
彼女のブログを読むと前向きに生きようとすること、本当に自分がやりたいことに全身全霊で取り組むこと、そして自分の命と向き合うこと。
生きるということの素晴らしさ、輝かしさ、本当にたくさんのことを教えてくれました。
この1年間、2つの公演の出演を果たし、また自分が出演する予定だった舞台、劇団員の舞台ほぼ全ての舞台を彼女は見てくれました。
どんなに体調が悪い時も見届けてくれていました。
もう僕たちが直接彼女の声を聞く事はできませんが、おそらくこれからも僕たちの姿を見届けてくれていると思います。
彼女が亡くなったと聞いた朝、立部と2人で彼女の顔を見に行っていました。
本当に驚くほど穏やかな顔で彼女の顔は微笑んでいました。
それは闘病中の姿ではなく、僕たちの知っている天使のような明るい微笑みでした。
今は僕たちもまた、応援してくださったみなさまも悲しみや寂しさで元気がなくなったりすると思いますが、どうか最後の最後まで力を出し切って天に召された彼女を褒めてあげて下さい。
今まで応援してくださったファンの皆様と共に彼女のお別れ会をいつか開催したいと思います。
まだ日程などは未定ですがその際はぜひ皆様ご参加ください。
最後に山本誠子がどうしても伝えたかった言葉、そして直接皆さんに伝えられなかった言葉。
みなさま、どんな時もどんな状態でも山本誠子という女優を愛して、応援してくださり本当にありがとうございました。
山本誠子へのメッセージなどありましたら、山本本人のブログにメッセージ用の記事を作りますのでそちらのコメント欄にお願いいたします!
http://masako-blog.owaraisatake.com/
お笑いサタケ道場 代表・佐竹仁
同劇団員一同